タイへ職業訓練指導員として派遣赴任体験談 タイ人はプライドが非常に高い!?

次は、タイの工場に職業訓練指導員として派遣された方の体験談です。

私は、職業訓練指導員として、中国地方でとある産業会社の職業訓練指導を担当しております。
元々、全国転勤がある会社でしたので転勤事態はそんなに嫌ではありませんでした。嫌ではありませんでしたが、
上司からミーティングの際に突然「タイの工場に派遣で指導員として出向してくれないか」と幹部会議の場で呼ばれて出向命令を受けたのがキッカケでタイへ職業訓練指導員として派遣されることになりました。
タイでは、専門学校の修学旅行の際に行ったことが一度ある位で街並みなどはほとんど覚えておりませんでした。
言葉に関しては、現地で通訳できるスタッフが付いてくれるので問題無いと言うことでしたので、仕事については、一安心でした。
ですが、問題となるのはタイでの一人生活です。以前も専門学生の頃にタイへ修学旅行に行った際に、呼び止められてお財布を取られそうになったり大蛇を担いでいるタイの民族衣装を着用した女性に写真を一緒に撮って欲しいと言われ、写真を撮りましたら、高額な金額を請求されたことがありましたので、日本人はお金を持っている=スリの被害に遭遇し易いと思ったのです。
ですので肩に下げるショルダーバッグ等を使用してバイクで唐突にカバンを取られると言うのも想定しなくてはなりませんので、かなり、用心して生活しようと思いました。
私がタイで生活をする際に気を付けたことは、まずタイの文化を知ると言うことでした。タイは階級社会ですので、年齢や地位等によって細部の挨拶の仕方は異なりますが、両手を合わせて胸の真ん中で止め、笑顔をしながら軽く頭を下げます。
見ず知らずの人であっても、公共の場や施設等で親切にして頂いた方には、去り際にワイでお礼をするようにするのが一般的であると調べる段階で分かりましたので、タイでの独自の挨拶を意識するようにしました。
また、タイ時間として、タイ人の時間ペースがあります。タイ人はマイペースでどちらかと言うと、大雑把な性格をしておりますので、歩き方や素振りもゆっくりなので、コスト意識を主体とした日本人からすれば、少し感覚が遅れているような気もしますので、普段の生活ではタイ人のマイペースな時間に合わせることが必要です。
また、一番仕事をする上で重要視しましたのは、タイ人はプライドが高いと言う部分です。
タイ人はプライドが非常に高いので、文句を言われ、馬鹿にされたり笑われたりすることが大嫌いなので、そのような失礼なことをしてしまうと一生相手にされなくなる恐れもあり、
場所によっては警備員も常駐しているような場所もあるので、私がタイ工場で職業訓練指導する時も決して茶化したり、失敗しても笑うようなことはせず、全て真摯に受け止めて、真顔で真剣に対応するようにしました。
タイに居住してみて分かったことは、その国の文化に合わせて生活することが大事であると全ての面に通じてそう思いました。