カナダの電気メーカーでWebデザイナー兼コーダーの仕事に就いた訳とは?

カナダはバンクーバーでWebデザイナーの仕事をした方の体験談です。

カナダのバンクーバーにて、Web関係のディプロマを取得したので、その後、オープンワークパーミットが取得でき、1年弱、現地の電気メーカーに勤めていました。
所属はマーケティングチームの中の、Webチームでした。主な仕事内容は、自社のホームページのリニューアルプロジェクト、関連企業のホームページのアップデート、クライアント向けのニュースレターの作成が主な仕事内容でした。
カナダで勉強するまでは、大学が情報学部で少し触ったことがあるくらいのコーディング知識でした。ディプロマ取得後に現地で就職活動を始めました。
幸いバンクーバーはWebがわりと盛んだったので、募集はたくさんありましたが、ほとんどは2年以上もしくは5年以上のWeb業界での勤務経験者でした。
それでも、いくつかレジュメを送り、面接を繰り返し、探していたような、クライアントのホームページなどを作るWebの会社ではありませんでしたが、Webの職種を募集していた電機メーカーに採用されることになりました。
カナダの会社で、バンクーバーが本社でしたが、社長はチェコの方でした。基本的には、月から金まで、一日8時間勤務でした。
日本より良いシステムだな、と感じたことは、毎日8時間働かないといけないのではなく、給与が2週間毎なので、2週間で10日(平日の日数)×8時間の時間を合計でクリアしていれば問題ありませんでした。
また、完全フレックスで、拘束時間の8時間も分単位で加算されました。中には、早朝5時くらいに出勤し、毎日14時に帰宅される方もいました。
残業も分単位のため、最終日を除く9日間、毎日8時間5分働いていると、最終日は9日×5分で、45分となるので、最終日は7時間15分働く、というシステムでした。
仕事の面では、自社のホームページのリニューアルプロジェクトが8割くらいを占めていたのですが、自社のホームページということもあり、社長から、期限などは設けられていたものの、勤務時間内で出来る範囲が基本だったので、期日に間に合わなくても、大きな問題ではなく、のんびりと仕事ができました。
日本人だからという理由で依頼されたイレギュラーな仕事も一度あり、主にカナダとアメリカにビジネス展開をしていたのですが、ドイツと日本にもビジネスの域を広げる予定をしており、ドイツと日本で特許の申請をしたところ、ドイツでは審査は通ったけれで、日本では審査で落ちてしまったのです。
しかし、審査に落ちた理由やすでに通っている他社の申請資料はすべて日本語だったため、社内で唯一の日本人だった私が突如呼ばれて、翻訳を依頼されました。業界用語などもあり、難しい依頼でしたが、特許の書類を見たことがなかったので、興味深かったです。
全体を通して、日本よりはるかに自由な職場であったし、現地の会社に日本人が1人という状況だったので、苦労することもありましたが、とても良い経験になったと思います。