英語ができないが初めての海外オーストラリアでの仕事はガーディナー(庭師)造園業

シドニーでワーホリ中、日銭を稼ぐためガーディナーの仕事を始めた方の体験談を紹介します。
初めての海外の仕事体験から意外な展開へ!?

私がまだ20代前半の頃、オーストラリアにワーキングホリデーで渡豪していたときの話です。
当初の海外滞在の目的は「サーフィンがしたいから」この1つでした。
生活費の為の貯金はあっとうまに間に無くなり、私は日銭を稼ぐために「gum tree」という総合コミュニティーサイト(仲間さがし、売り買い、求人など)を通じて、近所のガーディナー(庭師)の求人募集に応募してみました。
●ガーディナーを選んだ理由
当時オーストラリアの経済は好調で、仕事はいくらでもありました。
それでも私がガーディナーの仕事を選んだのは、英語力が不十分だったから、人と会話する機会がすくなそうな力仕事ならできると思ったからです。
とはいえ、初めての海外での面接にはとても緊張しました。
当日レジュメ(日本でいう履歴書)を持参して、面接地へ向かうと、私は拍子抜けしました。
あいさつもそこそこに、なんとその日からいきなり仕事が始まったのです。
なんというか、正直心の中はホッとしました。
このくらい大雑把な雇い主の方が、気長なに働けると思ったからです。
しかも給料は毎回手渡しの現金です。
そうやって私の初海外初労働が始まったのです。
●ガーディナーの仕事内容
従業員はオーナーと私の2人だけ、個人でバリバリ働くやり手オージー(オーストラリア人の略称)だったのです。
しかしオーナーは、オーストラリアで個人が何か仕事を持つということは、特別珍しいことではないと言っていました。
私は毎朝早くオーナーの自宅へ自転車を走らせて出勤、日本では考えられない、広大な自然の中を走行する気持ちのイイ出勤タイムでした。
到着したら必要な道具を作業車に押し込んで、高級住宅街へ出発です。
ガーディナーの仕事は、その名の通り一般家庭の庭を手入れする仕事です。
ただ草木を切ったり花に水やりをする単純な仕事ではなく、顧客の要望に合わせて、庭のデザインなども任せられました。
仕事はとにかく肉体労働です。
オーストラリアの灼熱の日差しが、拍車をかけて体力を消耗させます。
1日何リットル汗をかいたでしょうか。いいデトックスだと思いながら、ネコ車を押したり、芝刈り機に乗ったり。
あっという間に時間は過ぎていきました。
●ワーキングホリデービザから就労ビザへ切り替え
働き出して半年が経つころ、国の規定でワーキングホリデーで入国した者は1雇用主の元では、半年以上の労働は認められない。
という情報を小耳に挟みました。
ここで辞めるのは、オーナーにとっても私にとっても良くない選択でした。
ビジネスとしても右肩上がり中だった為か、オーナーは思い切ってくれて、私に就労ビザの申請を出してくれました。
時間もお金も手間もかかるビザの申請ですが、数ヶ月かけてなんとか私はオーストラリアで正規に働ける許可を得ることが出来ました。
おかげでその後は独立して、同じようにガーディナーの仕事を5年間個人としてやってきました。
気づけばサーフィンはほとんどしなくなっており、すっかりお金を稼ぐこと、ビジネスの楽しさにハマっている自分がいました。