海外、イギリスでビジネスアナリストとして勤務したときの体験談 洗練されたビジネス先進国

次は、イギリスでビジネスアナリストとして勤務した経験がある方の体験談を紹介します。

私は2008年、日本で金融業界のアナリストとして勤務していましたが、その時、3ヶ月ほどイギリスに赴任しておりました。
その際、経験したことを書きたいと思います。
まず物価が高かったです。地下鉄の初乗りが500円か600円と高額であることに驚きました。
また、お昼も、普通にランチセットは1000円では足りず、結果、外で買ってオフィスで食べたのを覚えています。仕事はとても楽しいものでした。
チームははイギリス人の白人女性、男性、アフリカ系イギリス人の女性とバラエティに富んでいましたが、もともと異なることが当たり前という土壌だからでしょうか?
”分からない”ということに対して寛容で、多少の語学の拙さはそれほど問題でなく、”分かる”ことが重要なのだからという感じでしょうか?
非常に親切に色々なことを教えてくれました。また、間違えるということに関しても寛容で、チャレンジすること、成長することが重要であるから、常に改善し学び続けるように、と代わりに教えられました。
従って、短期間でたくさんのスキルを身につけることができました。また、日本よりは、勤務時間も短く、自己裁量に任せられており、自由にアレンジして仕事ができるのは、とても良いと思いました。
付き合いにおいても、フレンドリーな人が多く、挨拶も、決まり事や礼儀だからやるというより、自然に、挨拶してしまうような、そんなオープンなカルチャーで、人付き合いはやりやすかったです。
一方で、競争が厳しく、自分が勤務している間も、数人の人がリストラに合ったり、入れ替わったりと、実力主義でもありました。
ただ、これは海外ではどこも同じことですし、自分のスキルを高めるためには、必要なことなのかと、当時から心得ていましたので、動揺することはありませんでした。
仕事ばかりでなく、プライベートを大切にし、パートナーの話をしたりしているのも楽しかったです。
日本と労働に対する考え方が違っていて、日本は、会社に身を捧げなくてはいけない的なところがありますが、イギリスでは、会社=自分、ともに、お互いを高めあっている、お互いの価値をその力を借りながら、大きくしているといった考え方の人も多いな。と感じました。
私はその御蔭で、今、プライベートを大切にしたり、働きすぎない習慣を身につけることができました。
イギリスは、世界で最も洗練されたビジネス先進国だと今も思っています。そしてなにより、成熟した国だと感じます。
またいつかイギリスで働きたいです。