英語も話せないけど海外駐在希望してから9年間シンガポールに駐在

英語が話せなくても海外駐在を希望した方がシンガポールに赴任することに。その方の海外生活体験談です。

1.海外駐在のきっかけ
入社以来ずっと海外駐在の希望を出していました。(英語も話せないのに。。)
当時は今のようにTOEIC何点以上という条件もなく、入社3年目でシンガポール駐在となり、
そこから9年間シンガポールで働きました。
2.赴任して最初の壁
シンガポール支社には50人超の現地社員と私含め3人の日本人駐在員が働いていましたが、
まずはやはり言葉の壁が、、それでも本社から来た日本人にはみんな優しいので、聞きやすいように話しかけてくれるし、
ランチとかも誘ってくれるので、積極的に参加して英語に触れるようにしました。そのうちの1人のスタッフと非常に仲良くなり、彼のおかげで半年後にはシンガポーリアン相手の営業もできるようになりました。英語はしゃべれなくても、それまでに中高大と10年間勉強している言葉なので、きっかけさえあれば誰でも話せるんだなぁと、英会話に行ったりした日々はなんだったんだろうと思いました。
3.文化の違い
日本のサービスが良すぎる!というのは本当に良く聞きますが、日本に慣れている私たちには、シンガポールのサービスレベルの低さはカルチャーショックでした。レストランで店員さんが水をこぼしても謝らない。(店員はNever mind「気にしないで」と言います。。)家電のメンテナンスは約束の時間に来ない、来たと思ったら超汚い足で家に上がるなどなど。
それでもみんな子供には大らかだったり、いい意味で日本との違いを感じることもありました。
4.家族での生活
私が赴任して半年後に家族(妻・子供二人)が来ました。もともと南国の観光地ですので、子供にとっては最高の環境だったと思います。マンションにはプールと公園がありますし、狭い国なので動物園・水族館・ビーチ・国立公園も車で30分圏内です。
駐在員が入るシンガポール日本人会も、図書館あり遊び場ありファミレスあり、よくお世話になりました。
5.物価
住環境は悪くありませんが、外国人が住むマンションは高いです。高いだけなら駐在員は会社から住居費が出るのでそれほど問題じゃないでしょうが、シンガポールでは賃貸料をオーナーが好きに決められるので、2年の契約更新ごとに高くなる傾向があります。いきなり会社の補助の上限ギリギリで借りてしまうと、私のように2年後ごとに引越しとなるかもしれません。
日本と比べて高いと感じるものは、マンション・酒・タバコ・食材、逆に安いと感じるものは、タクシー・フードコートです。
食材については、中には日本に比べて安いと感じるものもあります。たとえばマンゴー、パクチー、クレソンなど、日本でも最近ではおなじみの食材ですが、まだまだ高いですよね。
いろいろありましたが、9年シンガポールで生活して、日本帰国後5年経ちましたが、まだ今でもシンガポールに戻りたいと思いますし、たまに出張で行ったときは居心地の良さを感じます。海外生活が初めての人には特におススメしたい、海外生活入門国だと思います!